Ring of Pain(リングオブペイン)という、
ローグライク要素のあるゲームが面白かったので、
クリア後にレビューを書きました。
モンスターやアイテムがカードの形になっているだけで、
カードデッキ構築型のゲームというわけではありません。
Nintendo SwitchとXBOX、PCで遊ぶことが出来ます。
筆者はスイッチ版で遊びました。
Ring of Painってどんなゲーム?
円形に配置された何枚ものカードの、
画面の一番手前に表示された2枚に対して様々な行動を起こしつつ、
どこかにあるダンジョンの出口のカードを目指し進む、
ターン制のローグライクゲーム。
ゲームの途中で力尽きたら持っているアイテムや能力値はリセットされ、
次回の挑戦時は最初から。
カードにはモンスター、アイテム、能力値アップなどの様々な種類がある。
敵を倒したりアイテムを取得してカードが消えると、
その横にあったカードが新しく手前に来る。
一番手前に表示されるカード2枚は1枚ずつ左右どちらかに回転させるように、
位置をずらしていくことが出来る。
進んだり戻ったりももちろん自由。
どちらかの方向にずっとずらし続ければ一周して最初の2枚に戻ってくる。
モンスターを選択して攻撃を加えたり、
モンスターのカードを横切る形になる場合はこちらも攻撃を受ける。
モンスターを全て倒してアイテムを全部拾えば、
最終的に表示されるカードは出口のカード1枚という事。
出口を通るとまた次の円形に配置されたカードが現れて、
更に出口を通って……と繰り返して深部を目指す。
説明しようとすると筆者の頭が悪く上手く伝わらないかもしれないが、
やってみると直感的でシンプル。
プレイヤーは体力、攻撃力、防御力、素早さや知性などの能力値を、
カードとして出てくるアイテムを装備したり、
能力値アップのカードを拾ったりして強化していく。
アイテムが装備できるカテゴリは16枠あり、
使うと魔法のような効果が表れる呪文書や巻物カテゴリも存在する。
モンスターにも似たような感じで体力や攻撃力などが設定されており、
こちらの能力値との計算の結果で一撃の与ダメージなどが決定する。
テンポが良いのでサクサク遊べる
あまり難しく考えなくても、
動作が軽快でリトライもスムーズなので倒れても次、次とやってしまう。
一回のプレイはクリアまで進めても1時間かかるかどうか。
ボスで慎重に長考すれば1時間オーバーするかな、というくらい。
行動の結果予測の表示が優秀なので、
これもテンポの良さを上げている。
16もあるアイテム装備枠を、
道中で拾ったアイテムで一喜一憂しながら埋めていく感覚が楽しい。
アイテム同士のシナジーなども考慮すると更に面白い。
能力値アップのカードでどのステータスを重視して伸ばすかも、
拾ったアイテムの傾向なども加味して考えて遊ぶ。
アイテムの特殊効果によってはステータスを偏らせても、
攻略が成立するくらいにはきちんと調整されている。
順風満帆で進んでいても、
ちょっとした凡ミスで力尽きて即終了、
ということも有り得るバランスでもある。
他の方のレビューなどを拝見していると、
終盤レジェンダリーランクの強アイテムが引けたら、
大味になったり消化試合になるといった意見も見られたが、
筆者はそこまで簡単だとは感じなかった。
3段階ある難易度の一番最初だけやった話か、
勝てそうなゲームをきちんとミスなく勝ちきれる冷静で頭のいい人の、
どちらかの意見ではなかろうか。
確かにアイテムの引きが良くガンガン爽快に進めるときもあるが、
筆者は結構その後に凡ミスでやられる。
特殊な遊び方という事で目標設定された、
ゲーム中に指定された条件を満たせという、
実績の達成も筆者はかなりムキになって遊んだ。
見たことのあるアイテムや敵はゲーム開始前の図鑑で確認できるので、
これらと睨めっこしながらコレとコレをうまいこと引き当てて……
と試行錯誤して頑張った。
敵を倒すと手に入るソウルというものを消費して、
アイテムを拾った時に違うものに抽選しなおすことが可能で、
特定のアイテムをピンポイントで引き当てるのが絶望的という程ではない。
極端なことを言えばコモンランクのアイテムであれば、
ゲーム開始直後に引けるまでリスタートしたっていい。
ゲーム起動時のロード時間以外は、
ロード時間無しと感じるレベルのサクサク具合なのでリスタートもすぐ。
ソウルは他にも宝箱の開錠や、
ショップでのアイテム購入代金として使用する。
ゲーム開始時に持ち込むロウソクの種類によって、
最初に備わっている特性が変化するのでプレイ感覚が変わったりもする。
ロウソクの種類はゲームクリア関連の実績の達成で増えていく。
ロウソク以外のアイテムも、
実績の取得でアンロックされるアイテムは沢山あるので、
それがプレイするモチベーションにもなっている。
ストーリーは、よく分からねぇ。
気が付いたら突然よく分からないダンジョンに居て、
道中で不気味なフクロウに出くわして、
「ダンジョンの奥にその手に持っている明かりを運べばいいぞ、
フクロウも手伝ってやっからよ!」
だけど途中で真っ黒い何かも話しかけてきて、
「おいおいフクロウを信用すんなよ明かりなんか消しとけ!」
……うーんどっちを信じればいいんだ?
という話。おそらく一人の人間の心の、
内面の葛藤みたいなものを表しているのかなーと筆者は思ったが、
はっきりしたことはあまり描かれていない感じ。
断片的に分かる部分から推測すると、
過去に味わった挫折感や絶望感などの負の感情によって、
殻に閉じこもってしまった人の葛藤っぽい。
筆者のヒキコモリ属性が強い故の解釈かもしれない。
不満点や問題点
よくまとまっている良いゲームだったなという感想で、
あまり不満点がなかった。
システムに没頭するタイプのゲームでも、
それなりに物語や美しいビジュアルは必要と思う方にとっては、
地味に感じる可能性はある。
実績達成による新しいアイテムのアンロックが、
そこまでプレイのモチベーションにならない人も、
1~2回通常の難易度でクリアしたらもういいかな、
というふうになってしまうかもしれない。
ド派手にここがすごい神ゲー!とかそういうのは無くとも、
どっしり腰を据えてやらなくてもいい、
バランス調整もしっかりなされた気軽に楽しいローグライクゲーム。
だからといって薄っぺらいかというとそんなでもない。
ついつい繰り返しトライしたくなるゲームで、
筆者は結局全実績コンプリートまで遊んでしまった。
50時間以上は遊んだと思う。
攻略記事を書きました
実績解除方法の参考にしてください。