ポケモンレジェンズ アルセウスのレビュー 評価と感想

ポケモンレジェンズ アルセウスのレビュー 評価や評判、感想をクリア後に記述 ゲーム

ポケットモンスターシリーズとされつつも、
システムも大きく様変わりした部分も多い本作、
Pokémon LEGENDS アルセウスのレビューです。

ニンテンドースイッチで遊ぶことが出来るRPGで、
ストーリーを終わらせるだけなら20~30時間くらい、
(どこでストーリーの終わりとするかによる)
やりこみ要素を極めるなら50時間以上かかりそうです。

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従来のポケモン本編から大きく変わった部分について

オーソドックスな見下ろし型2DのRPGだった今までのポケモンが、
3Dのフィールドを駆け回ってポケモンを探すものへと変わったという事で、
発売前から注目を集めた本作品。

さらに今までに無かったアクション要素も加えられているとのことで、
ユーザーの期待と不安がごちゃ混ぜになった発売前。

最後に遊んだポケモンシリーズが3DSのダイヤモンドパールだった筆者も、
この変更点により興味を持つことになりました。
同じような方も多かったのではないかと思われます。

ポケモンと言えば151匹なおっさんの方々。
筆者もそうです。
ポケモンから長いこと遠ざかっていた人に久々に手に取ってみてほしい作品、
今作はそんな風にも言える出来になっておりました。

オンラインで他プレイヤーとの対戦が出来ない点は注意。
ポケモンバトルはゲーム内のキャラと行えるのみです。

フィールドを歩くポケモンたちを捕まえ、
タスクをこなして図鑑を埋めていき、
それによって解禁される次のフィールドへ進み、
そこで起こるストーリーをこなしていくソロゲーです。

3Dのフィールド探索が楽しい

コトブキムラという1つの村を拠点に、
各種フィールドに出かけることでストーリーが進みます。

ストーリーを進める為に目標の地点が示されても、
かなり関係ない所までうろうろできて、
現時点では到底かなわない強いポケモンが居る場所を探索するのも楽しい。

他のプレイヤーの落とし物を拾ってあげて、
お礼を貰えるというシステムもあって、
これもフィールドを駆け回る動機と楽しさに繋がります。
ちなみにオフラインでもNPCの落とし物が出現します。

ゲームが進むとポケモンに乗って高速移動できるようなるのですが、
これの疾走感がなかなか気持ちがいい。
さらにストーリーが進むと乗れるポケモンの種類が増えて、
今まで通れなかった地形を踏破していくのも楽しいです。
そこにはどんなポケモンが居るのかなあとワクワクできます。

ポケモンレジェンズ アルセウス フィールドの移動風景

個体値や努力値の廃止

これも今までの作品からの大きな変更点です。
個体値とは捕まえたポケモンごとに設定された、
くつがえしようのない才能の値のようなもの。

オンライン対戦や自己満足の為、
過去作ではこれの高低を選別しようと、
同じポケモンを延々捕まえたり孵化させたりといった作業が存在しました。

今作アルセウスにおいては個体値がなくなり、
代わりに気に入ったポケモンに特定アイテムを使うことで上がる、
がんばレベルというステータス強化システムが存在します。

こうげき、ぼうぎょなど4つのステータスそれぞれにがんばレベルがあり、
どのポケモンも上限が一律なので、
深く考えずに好きなポケモンをどんどん強くできます。
ポケモンごとのステータスの特徴に、
みな同じ割合だけアイテムで補強が可能という事です。

過去作にあった努力値というものに似ていますが、
努力値と違って一定数を4つのステータスに割り振るものではありません。
努力値も今作には存在しません。

性格による能力値の補正は今作にも存在します
ステータスの赤い矢印と青い矢印がそれですが、
能力補正のない性格も存在します。
これはあとから各種ミント系アイテムを使って変えることが出来て、
ミントを使った時点で能力値が変わるのでやり直しがききます。
ただし能力補正は変えられても、
性格の表記そのものは変わらないので、
表示上の見た目にこだわる方は注意しましょう。

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やりこみ要素は?

図鑑を完全に完成させようとすると、
それだけでかなりのやりこみが必要になるレベルです。

他にはポケモンの中には通常よりも極端に大きなサイズの、
オヤブンと呼ばれる強力な個体が存在します。
これを捕獲していくのもやりこみの1つです。
レベルが初めから高い状態でフィールドをうろつき、
とにかく目立ちます。

最終的な能力値や技は通常サイズと違いが生まれませんので、
変わるのは見た目のインパクトだけではありますが、
フィールドを移動していると度々見かけるオヤブンは、
視覚的にもフィールド探索を楽しくしています。

従来の作品と同様、低確率で通常との色違いポケモンも出現し、
見た目にこだわるプレイヤーにはこちらもやりこみ要素。

過去作では遭遇率の低さが印象に残る色違いポケモンですが、
今作ではポケモン大量発生イベントなどを利用することで、
それなりの確率で出会えるようになっている感じです。
筆者は普通にゲームを遊んでエンディング到達するまでに、
5匹くらいの色違いポケモンと出逢うことが出来ました。

ちなみにオヤブンで色違いという激レア個体も出現するようです。
こだわれば果てしないですね。

ポケモンレジェンズ アルセウス オヤブンと通常サイズのポケモン比較 
オヤブンと通常のサイズの比較。

アクション要素どうなの?

不安に感じる方も居ると思うのですが、
正直ボス戦を除いて、アクションという程シビアなものではないです。
フィールドが3Dになってポケモンが見える形でうろうろしている、
そこだけが大きく違う今までのポケモン作品と言ってもいいくらい。
こちらを見つけたポケモンは攻撃してくることもありますが、
走って逃げて距離を取ればいいだけです。

手持ちのポケモンをぶつければ従来通りのポケモンバトルになり、
この時はアクション要素はありません。
画面の切り替わりなくそのままフィールドで戦闘が展開し、
テンポは良く、経験値取得やレベルアップ、
新たな技の取得表示などもスピード感がありササっと終わる
ので、
次々と野生ポケモンとバトルが繰り返せて楽しい。

ボス戦だけ唐突に普通のアクションゲームになります。
ボスの攻撃を生身で避けながら、
シズメダマというボスをおとなしくさせる為の小袋をポンポン投げつけて、
大きな隙があったら手持ちのポケモンを投げつけて戦わせます。
主人公がボスと直接戦闘している絵はちょっとシュールかもしれないです。

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不満点

大きな不満点は正直あまり無かったです。
久々のポケモンを楽しく遊ぶことが出来ました。

細かいことを言うならフィールドの移動画面で、
画面隅にミニマップの表示があると嬉しかったなーというくらい。
今自分が向いてる方向が東西南北どっちなのかが分かりにくく、
いちいちマップを開いて確認せずにズンズン進みたかった。

あとはボス戦のアクション要素について、
個人的な感想としてはちょっと馴染んでないな……とは思います。
任意でポケモンバトルに持ち込めるとはいえ、
ピョンピョン逃げまわりながら小袋を投げつけてるだけで、
ボス戦が終わってしまうのは微妙な気分になります。

この部分のアクション要素が酷いと言うつもりは全くなく、
つまらないとまでは言いませんが、
わざわざポケモンというゲームでこうする必要があったのか。
ここだけ切り取るなら他でもっと質の高いアクションゲームは、
沢山あると思います。

それに加えて今作にも存在する、
従来のポケモントレーナーとポケモンバトルをする形式の、
アクション無しのイベントバトルの方が普通に楽しかったので……

アルセウスの作風で続編が作られるとするならば、
ピョンピョン小袋投げは次作では要らないです。
個人的な感想です。

どんな人にオススメ?

収集癖がある人。
こつこつ図鑑が出来上がっていく過程を楽しめる人。
オンラインでの対戦にはあまり興味がなく、
RPGとして今までのポケモンを遊んできた人には、
特におすすめ出来ます。

過去作でステータスの強弱を考えた上でのポケモン厳選が面倒で、
プレイが億劫になった人にも良さそう。
ただし見た目にこだわるなら結局作業的になる部分はありそうです。

図鑑の完成度に応じてのご褒美も最後まで用意されているので、
こつこつ遊んだ見返りや達成感はあると思います。

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