名作メトロイドヴァニア、エンダーリリーズの続編である本作、
エンダーマグノリア: ブルームインザミストをクリアまで遊んだのでレビュー。
Nintendo Switch、PS、XBOX、PCで遊べます。
筆者はスイッチ版をプレイしました。
エンダーマグノリアってどんなゲーム?評価や感想
2D探索型アクションゲーム(通称メトロイドヴァニア)の前作、
エンダーリリーズの続編で、本作も同ジャンル、
そして同じ世界を舞台にしている。
前作をやっていないと話が分からないということは無いが、
やっていた方が楽しめる程度のつながりはある。
人工生命体「ホムンクルス」を生み出した魔法大国、
「煙の国」の探索が今回の目的。
「調律」することで、
おかしくなったホムンクルスを救うことが出来る主人公のライラックが、
冒頭で出会ったホムンクルスのノラとともに、
二人ともに失っていた記憶の手がかりを求めて国の上層部を目指すというのがあらすじ。
ライラックの代わりに従えたホムンクルスたちが攻撃を行うシステムは前作と同じ。
探索で得た強化アイテムを使うことで仲間たちの攻撃が強化される。
前作と違うのは1人の仲間が複数の攻撃手段を持っており、
モブっぽい仲間がいなくなったこと。
なので仲間の総数は前作よりその分減っている。
エリア内で未発見のアイテムなどがある場合はマップで分かるようになっており、
なにか取りこぼしがある場所をまた探してみよう、
という感じで自然と探索したくなるように作ってある。
どこからでもレストポイント(休憩地点)にすぐにワープできるのも遊びやすい。
探索の自由度はものすごく高いわけではないが、
ある程度複数のルートから順番を好きに選べる場面は多い、
くらいの感じ。
難易度は設定でいつでも自由に変えられる。
細かくカスタムすることも可能になっており、
簡単にすることでのデメリットは無い。
やられることによるペナルティもなし。
ちなみに筆者は難易度ノーマルでやっても、
特定のボスはなかなか難しく何度もリトライした。
プレイ時間は筆者がクリアした時のプレイタイムが24時間程度。
アクションゲームとしてはなかなかのボリュームだと思うが、
丁寧な作りのおかげで終始楽しく遊べた。
敵を倒して稼ぐポイントを使って、
各種資料や敵の図鑑、ライラックの色違い衣装などがアンロックできるのだが、
それをコンプリートしようとするともっと時間がかかる。
ゲーム内のグラフィックの雰囲気が良く、
背景なども美しく描き込まれている。
BGMも前作に引き続き質が高いと思う。
前作、本作ともにアートワークの素晴らしさが、
ゲームを遊ぶ上でものすごくモチベーションになっている。
発売後わりとすぐに、
難易度のバランスがいびつな箇所や一部視認性が悪いマップを修正するなど、
遊びやすさにだいぶ気を遣っている感がうかがえる。
人におすすめできますか?ときかれたら、
アクションゲームが大嫌いじゃなければ、
間違いなくおすすめできるクオリティの作品。
不満点や問題点など
あまりない。
値段も3000円程度なことを考えるとものすごい良作と言えると思う。
少ない不満点を挙げるとすると、
新しいエリアに入った後しばらくレストポイントが見当たらないことがたまにあり、
元のエリアのレストポイントから新しいエリアに入るまでに少し時間がかかった後、
新エリアの探索を頑張るけどレストポイントが無くてやられて、
あーまたさっきの旧エリアから新エリアに入るところからか……
という箇所が何回かあった程度。
新エリアの開始地点すぐにいつもレストポイントがあったら良かったかも。
でもまぁ重箱の隅をつつくレベルかもしれない。
あとは前作よりもストーリーの流れに関して、
しっかり明かされないまま、もしくは分かりにくいままの部分が多くないか、
という意見が散見される。
このあたりの感じ方は個人差があると思うが、
筆者も前作と比べたらぼやけたままの箇所があった感じは受けた。
ただ他の多くのアクションゲーム、メトロイドヴァニアと比べたら、
だいぶしっかりしている方じゃないかとも思う。
前作がきれいにまとまっていた物語だったが故の、
今作のストーリーに求められたクオリティの高さだったかもしれない。
弱体化された敵とかの中には、
正直強いままのやつが何体か居てもよかっただろ……
と個人的には思うんだけども、
まぁ強くしたい奴は設定で難易度上げてねということなんだろう。
ボタン押してクジ引くだけのゲームに慣れきった方々と、
クソゲーレベルの理不尽難易度で麻痺している方々と、
両方のバランスをとった難しさを演出しなきゃいけない現代の開発者のみなさん、
大変ですよね。