サービス終了したスマホゲーの素材を再利用して、
デッキ構築型ローグライクストラテジーとして発売された、
スーパーバレットブレイクのレビューです。
Nintendo Switch、PS4、PCで遊べます。
前作をやっていなくても全く問題ありません。
ガチャ課金ゲーではありません。
美少女キャラばかりのスレイザスパイア風ゲーム
Slay the Spire(スレイザスパイア)というのは、
カードデッキ構築型のローグライクゲームの傑作。
ランダムで生成されたルートのいずれかを選択しつつ、
道中の戦闘やイベントなどを経て様々な効果のカードでデッキを強化し、
最奥を目指して進むゲームの事。
力尽きたら手に入れたカードなどは全て失って最初からです。
本作スーパーバレットブレイクは、
美少女とマスコットのバレット(要するにカード)
しか存在しないスレイザスパイア、
といった感じのゲームになります。
バレットにはカート(カードではない)という、
追加効果が発生するものが装着されており、
バレットを入手する度にランダムで変わるので、
これが毎回のプレイに少し変化を与えている要素の1つ。
効果指定こそ出来ないものの、
道中で付け替えることも可能です。
謎の少女ナユタとそれに付き従う黒猫に頼まれて、
ゲーム好きな女の子3人組がバグでおかしくなったゲームたちを、
元通りにしながら根本の原因を探るというお話。
つまり何本か挑戦するゲーム(という体のステージ)
が存在するということです。
エンディング後の追加ステージも含めて全てクリアした時点で、
筆者のプレイ時間は14時間弱くらいでした。
全ステージで初回ないし2回目のトライで運よくクリア出来たので、
もうちょっとプレイ時間がかかるのが普通かもしれません。
負けてもバレットやカートのアンロックが少しずつ進むので、
段々と強バレットが引きやすくなって楽にはなっていくはず。
バレットやカートのアンロックやコンプリートを目指すと、
もっと時間がかかると思います。
後半のステージは難しいので(個人的には最初のステージも)
強バレットやカートがある程度アンロックされていないと厳しいかも。
つまり本来はもう少しリトライ数が必要だったのかもしれません。
大味、大雑把なバランスというレビューを割と見かけますが、
そういう一面も確かにあると思います。
強バレット数枚でゴリゴリ進めるようになったりもします。
雑魚モンスターに数の暴力で押しつぶされたりもします。
ただ筆者はバレットのアンロックもそれほど進まないうちに、
全ステージクリアまで行けましたので、
実はそこそこのバランスには仕上がっている気もします。
ちなみに簡単にクリアできたとは思わなかったです。
デッキ圧縮とコスト低減を使った無限ループとかもやっていません。
(上手くできなかっただけ)
(スレイザスパイアと比べると)大味、大雑把という、
レビュアーの中にはそういう人も居るのではないでしょうか。
あれと比べたら大体同ジャンルは完成度落ちるのでは。
紳士的要素満載のイラスト多数でボイスも大量
スマホゲーの残骸を再利用しているので、
バレットのイラスト枚数は非常に豪華だと言えるでしょう。
そこそこけしからんイラストも多いですが、
どぎつさは感じないと思います。
過激なのを求めてそれだけの為に買うレベルではないということ。
似たようなジャンルのゲームにはシステムの面白さに特化した、
無骨なイラストレーションのものが多いので、
可愛いキャラでデッキ構築ゲーがしたい方にはおすすめです。
不満点や問題点
モンスターが出現するマスには、
星の数で表された3段階のレベルがあるのですが、
2や3レベルのモンスターと戦う利点があまり感じられないこと。
消耗具合と報酬が釣り合っておらず、
レベル3なんかは普通にやられる強さであることが多いです。
レアなバレットを引ける確率などが高くなっているとは思いますが、
マップ奥に行くにつれてレベル1のモンスターでも結構レアが引けますし……
もっと言うと戦うのはレベル1のモンスターだけにして最低限のお金を確保し、
残りはアイテムやショップ、イベントマスを通って進むのが、
それなりに効果的だというのもバランスが最良とは言えない理由です。
次にショップでのバレットのスカウトです。
バレットはデータ特性というものをいくつか持っており、
これでカテゴリ分けがなされています。
ショップではスカウトチケットを使って、
ランダムで提示された6種のデータ特性の中から、
2つを選んでバレットを加えることが可能です。
しかしこれの使い勝手があまり良くなく、
要らないデータ特性ばかりが提示されることも珍しくない上、
ハズレを引いても破棄が出来ずデッキに強制的に加わる点。
なるべく強バレットばかり揃えた上で、
デッキを少ない枚数に抑える戦法が強力なのもあり、
ゲーム序盤~中盤はバレットスカウトが上手く使えませんでした。
引いたバレットをその場で破棄できる仕様ならだいぶマシだったと思います。
バレットのアンロックが進み、
さらに強バレットのデータ特性を把握できてくるゲーム後半だと、
それなりに高い確率でレアバレットが狙えるようにはなってくる感じ。
まとめ
この手のゲームとして最高のバランスに仕上がっているとは言いにくく、
改善点もいくつかある出来ではあると思いますが、
美少女キャラばかりで華やかに遊ぶことが出来たことと、
特定バレットやカートによる効果が強力にかみ合った時の爽快感はあり、
筆者は楽しく遊ぶことが出来ました。
攻略記事を書きました
ゲームをクリアする為に知っておくとよいコツなど。
簡単に攻略メモを書きました。