マップ探索型2Dアクションゲーム、
【フィスト 紅蓮城の闇】をゲームクリアまで遊んだ上での、
評価と感想を書きました。購入前の参考にしてください。
質の高いメトロイドヴァニア
広い1枚のマップを少しずつ探索範囲を広げ、
使用可能なアクションなどが増えることによって到達可能範囲が増え、
ゲームが進んでいくのがメトロイドヴァニアと呼ばれるジャンルです。
最初に簡単な結論を書いてしまうと、
かなり良質のマップ探索型2Dアクションゲームだと言えます。
各要素に分けて評価を書いていきます。
アクションの操作面について
目立つ不満点をあげるのが難しいと思いました。
操作は軽快で思った通りに動かせるし、
ダッシュと2段ジャンプの解禁が早いので、
行動の自由度がそれでさらに増します。
攻撃を当てた時の感触も文句なし。
最初から装備している拳の武器に加え、
ドリルと電気ムチが追加されるので、
攻撃のバリエーションも増えます。
攻撃中に3種類の武器を切り替えて戦うことも出来て、
コンボとして繋がって爽快感もあります。
武器を切り替えながら戦うのはやや難しいですが、
1種類の武器だけでも十分コンボは繋がるし、
何なら拳のみ、
更にゲームが少し進むとボタンを押しっぱなした後に離すと出せる、
溜めパンチの威力が高いのでそれだけでも進んでいけます。
沢山の攻撃の選択肢を提示した上での、
簡単な技の繰り返しでも遊べるようにも作ってある、
この点は非常に良いと思います。
難易度は普通くらいかなと思いましたが、
中盤の節目のボスの1体とラスボスに関しては、
なかなか歯ごたえがあって難しい。
筆者はマップの探索をかなりこまめに済ませ、
パワーアップアイテムも集まっていたのですが、
上記の2体に関しては結構やられて苦戦しました。
ただ、どんなに難しいボスが相手でも、
基本的にしばらく攻撃を当てるとダウンする時間があり、
本作の売りである華麗な連続攻撃を見舞うタイミングが、
きちんと作られているところもいいと思いました。
雑魚敵の攻撃のバリエーションは、
敵が持っている武器によって違っています。
実際には結構種類が多いと思うのですが、
見た目が似ている為に同じ敵ばかりと感じたりして、
そこが少しもったいないですね。
システム面での評価について
緻密でリアルなグラフィックによるメトロイドヴァニアというのは、
ドット絵なども多い他の同ジャンルと違いを出そうという試み。
ディーゼルパンクというのか、
独特の世界観も魅力的だと思います。
ゲーム中のキャラクターの声などは中国語と英語から選択する形で、
日本語の字幕が付きます。
英語の方がお馴染みで自然かもしれませんが、
中国語で遊んでも結構味があります。
ゲーム途中で変更可能になっているので気軽に試しましょう。
各エリアにアイテムとして入手できるポスターが貼ってある場所があり、
これを集めることで3種の武器のカラーリングが変えられます。
ポスターの元ネタが現実での有名漫画やアニメなどからの、
パロディが多くて少し笑えます。
マップの探索についてですが、
体力と各特殊技や道具を使用する為のゲージ、
これらを増やす為のアイテムはマップに表示され、
それほど苦労することなく集めることが出来ると思います。
最初に到達した時点では取れない物も、
ゲームを進めて対応するアクションを習得すると、
簡単にピンとくる程度の難易度。
行ってない場所がマップに切れ目として可視化されているので、
踏破率100%はそれほど難しくないと思います。
曲者なのはポスターや新聞、
数か所いるキャラクターの隠れ場所で、
これはマップに表示されないので苦労します。
全マップを100%踏破済みにしても、
どこにあるのか詳細に分からないので、
取り逃すとコンプは難しい印象です。
探索の楽しみとも関係しますが、
これを可とするかは人によると思います。
個人的にはアプデで改善したほうがいい気がします。
ですがもちろん全て入手しなくても問題ない作りです。
クリアまでの時間は20時間くらいはかかると思います。
あまり探索せずに突っ走れば初プレイでも、
10時間台も可能かなという感じです。
とりあえずボリューム不足という印象は無いですね。
ストーリーなどについての評価
綿密に練りこまれた設定やストーリーということはないですし、
疑問点が無いわけでもないですが、
シブくてアツい。
キャラクターたちが動物の姿をしている為、
シリアスな場面や戦闘シーンなどでも、
血なまぐささを無くすことに成功していると思います。
リアルな人間だったら、
小汚いおっさんばかり登場するゲームになった気がしますが、
それが防がれている点もグッド。
あとネコちゃんが可愛い。
主人公であるレイトンがカッコイイのも良い。
ブレずに一貫した姿勢で進んでいく為、
気持ちがいいというのもあります。
不満点や問題点について
緻密なグラフィックの為なのか、
探索エリアが上手く読み込まれず、
表示にカクついて時間がかかる時があります。
うまく表示されずおかしいグラフィックになったり、
ということもごくたまにありました。
セーブしてタイトルに戻ったりして対処しました。
筆者は最初期のPS4で遊んだので、
これより悪くなることはないと思います。
これによりストレスがたまったりということは、
ありませんでした。
あとは上でも書いた、
ポスターなどのコンプが難しい点ですね。
これは人によるでしょう。
後半に水中ステージが増えるのも、
個人的には少し残念だった点です。
せっかく多彩なコンボ攻撃が魅力のゲームですが、
水中だととれる動きも攻撃方法も限られ、
若干もったいないかなと思いました。
細かい点ですが、
壁キックで上にのぼっていく際に、
細かい突起物が多くて手間取る場所が多い点も、
難点といえば難点なのかもしれません。
各種アイテムが全部集まらなかった方用の攻略ページ
これからゲームを始めようとしている方にはあまり関係ないかもしれません。
何らかのアイテムの取り方が分からなかったという場合は参考にしてください。
まとめ
アクションゲーム、メトロイドヴァニアというジャンルが好きな人には、
安心しておすすめできるクオリティのゲームだと思います。
値段が手ごろなのも嬉しい。
コスパという点で非常に優れています。