取り逃し、時限要素恐怖症のゲーム遍歴 コンプ癖発症から今に至る迄

ゲームでコンプ癖、完璧主義に悩むおっさんの記事画像 ゲーム

あるおじさんの、
ゲーム内の「取り返しのつかない要素」との葛藤を描いた、
気持ち悪いページ。

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はじめに

3章であのアイテム取れてなかった……萎える

アイツ仲間になんのかよ!やっちまった!!

えぇーーさっきフラグ立てとかないと真エンドいけねーのかよ……

こういった経験をしたことはないだろうか。
そのゲームを進める上での取り返しのつかない要素である。

もちろん重要な武器やアイテムは集められるものは全て集めたい。

しかし筆者はそれだけではない。
ゲームの攻略とは全く関係のない、無駄なアイテムを集めることにすら、
執着してしまっているのだ。

そして、せっせと進めたデータで収集完了が永遠に叶わぬと気が付いた時、
そのデータでそれ以上進める意欲を失ってしまう。

こんなことに執着しすぎて、ゲームを楽しんでいると言えるのだろうか。

しかしだ。

使わなくなった武器防具や何の役にも立たないゴミアイテム、
役目を終えたイベントアイテムの数々が、
アイテム欄にズラッと並んでいるのを見ると……

何とも言えない満足感に包まれる。
ゲームの他の攻略要素も含めて、
パズルをパチパチと嵌め込んで完成させていくかのような。

捨てたら二度と手に入らない馬の糞に気が付いたとしたら、
それはパズルのピースを永遠に無くしたことと同義なのである。

進行状況ごとにセーブデータは何個か分けておくといい。

発症はいつだったのか 心の闇をひもとく

ゲームが好きな皆さんならもちろん知っている有名タイトルがある。

ファイナルファンタジー7である。
最近リメイクされて美しい映像でゲーマー達に衝撃を与えたアレだ。

初代プレイステーションでこれが発売された当時、
解体真書なる攻略本がでた。

本の中の1記事に過ぎない項目の中に、
「ディオに負けないアイテムコレクションを作る」
という趣旨のものがあった。

(ちなみにディオというのは、物語中盤で訪れる巨大遊興施設の館長で、
変なアイテムのコレクターで変なフンドシ姿のおっさん)

FF7の世界で数が限られたアイテムに、
どんなものが何種類あるのかから、
このタイミングでこの敵からアイテムを盗むしか入手機会がないだとか、
事細かに記されていて……

これを読んでしまったナガイモ少年はシコシコと収集を始め、
アイテムコレクション癖という病気に侵されたのである。

それからも色々なゲームをするうちに、
ナガイモ少年(今はおっさんだけど)には「自分ルール的な何か」が形成された。

  • 手に入れられる状況が維持されていれば気にならない
  • Aを手に入れる為にBの消費が必須ならばそれは厭わない
  • 最終的に残るデータに取り逃したかどうかが確認できなければ、
    回収し損ねた要素とは言わない(つまり後から見返せるように
    なっていない会話イベントなどは後で動画などでみればいい)
  • 取り逃しが仮にあっても時間をかけた成長要素やアイテムを、
    次のゲーム開始に持ち越せる要素があれば割と大丈夫なこともある
  • イベントアイテムなどが消費されるパターンと、
    使わずに残せるパターンがあるならば後者でなければならない
  • 取り逃したことに気が付かなければセーフ

何こいつ気持ち悪いとか、んなこたぁわかっとる。

攻略サイトと睨めっこ

筆者はRPGが大好きだ。
SRPGでお気に入りキャラをゴリゴリ鍛えるのも大好きだ。

なのに上記の病気を患っているがために、攻略サイトが欠かせない。
しかし……最近は配慮されていることも多いが、
サイトを開いた瞬間にエンディングまでのボリュームや仲間キャラ、
ラストダンジョンぽい所まで一目瞭然な場合があって悲しい。

「取り返しがつかない要素」なる項目が設けられているページも、
割と見かける。筆者と同じ病に苦しむ人々も多いのだろうか。

もちろんすぐ確認するよ!
何なら「○○ 取返しがつかない要素」とか検索するよ!!

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狂気をはらんだやり直し

筆者の異常さを語るうえで印象的なエピソードがある。
症状が一番酷いピークの頃だったと思う。

……ドラゴンクエスト7をやったことがあるだろうか。

初代プレイステーションで満を持して発売された本作。
後に3DSでもでている。
言わずと知れたシリーズ7作目、初めて立体的になった町並み。
たっぷりのボリュームとやりこみ要素、
そして人物が気持ち悪いムービーと、盛りだくさんの内容だ。
(初代プレイステーション版の話です)

物語の序盤に、「木の人形」なるアイテムが出てくる。
いわゆるイベントアイテムで、慕う女戦士を案じる少年に、手渡すことが出来る。

渡さずにずっと持っていることもできて、
更に渡したからといってなんのメリットもない。

つまりコレクションとして持っておけるのだ。
なんとなく渡してしまった筆者は、
そのことが次第に心のもやもやとなって膨らみながら、
それでもゲームを進めた。
進めば進むほどに頭から離れなくなって……

悲劇は起きてしまった。というか自爆した。

離脱したメルビンが再加入したところ
(ゲームをクリアした人はどのあたりか理解いただけるだろう)で、

「木のにんぎょぉぉぉぉうう!!」という、
絶叫と共に衝動的にデータを消去したのである。

夜だった。

我が家の近くに住んでいた弟の友人が、
おぞましい叫びを聞いていたことを後日話してくれた。
「木の人形って叫んでたけどなに?」

当時は確か不登校児かニートだったので、数日傷を癒した後、
最初から始めた。
ちなみにモンスター動物園は完成させた。
自分でも書いていて恐ろしい。

病院行けとか言わないで。

ゲームを開発している方々へ

今どきのゲームは過去に生まれた数々の悲しみから教訓を得ている。

モンスター図鑑やアイテム図鑑が一生埋まらなくなるケースや、
ゲーム内の時間が経過しすぎるとサブクエストが消滅するケースなど、
プレイヤーのやる気を削ぐようなポイントは減らされてきていると感じる。

そりゃそうだよ。
埋まらなくなる図鑑なんていらねーんだよ。

「あぁ……選択肢間違えてた……次初めからやった時には頑張るぞ!」

とかね、ならないですよホント。

ある程度リカバリー出来るように作っといてよ!!
間違えさせて楽しいのなんて作ってる側だけだよ!!

のびのびやりたいよ……
そして積み上げたいんだよデータを!
パズル完成させたいんだよおぉぉおあああやり直したくないやりあn

誰にも、何も、強制されてないのはわかっているんです。
嫌ならやめてもいいんじゃよって誰か言ってたしね……

深く心に刻み込まれた狂気に満ちた思い出の数々

こんなのあったな……というのを思い出したら追記していく予定。

ファイナルファンタジー6
このゲームには、装備した状態でレベルアップすると、
キャラクターの基本能力値が上がる魔石というアイテムがある。
能力値が永続的に成長する方法は確かこれしかなく、
更にゲーム後半で入手する魔石ほど成長効果が高い。
ここで察した方もいるだろう。

ナガイモ少年は、限られたレベルアップの機会を、
なるべく多くの能力値をアップさせる為に、
悲しみの低レベル縛り攻略を余儀なくされたのだ。

当然低レベルでの各所突破には、
敵の行動運にすら左右されるリセット祭り。
ゲームの内容自体は非常によく出来ており面白いのに、
筆者のFF6は苦い思い出で満たされた。

ファイナルファンタジー9
今でもエンディングをたまに動画で見返すほど、
爽やかで優しい気分になれるエンディングの作品。
筆者はストーリーは大団円が好きです。
作者自己満ウツエンドとかいらねぇ。

このゲームの筆者の他の思い出は縄跳びである。
画面内の小さなキャラがピョンピョンと縄を飛ぶ為に、
タイミングよくボタンを延々と押し続けるだけの、
ミニゲームとも呼べないようなもの。

なんか報酬があったからやってたと思うんだけど……
あまりにずーーーっとやってるもんだから、
後ろからそれを見て異様な状態を察知した母親が、
「あんたいつまでその縄跳びしてるの……?」
と心配した。

ちなみに某タイムアタックソードは当時存在すら知らなかった。
良かった。

幻想水滸伝2
名作と名高いシリーズ2作目。
108人もいる仲間たちの1人に、
クライブという中二が好きそうなガンマンがいる。
彼に関連したサブイベント達成の条件に、
ゲーム開始からの総プレイ時間が一定以内に、
ゲーム終盤の村を訪れるという条件があった。
確か27時間とかその前後くらいだった気がする。

そんなイベントなど関係なく、
このゲームは108人全員を仲間にしようとしても、
やや難しい条件や、分かりにくい条件が必要な仲間が多い。
クライブイベントを完遂した上で108人集めようとすると、
マップ1枚を走り抜ける度にこまめなセーブ、
ダンジョン攻略には最短ルートと、
可能な限り少ない戦闘数で踏破し……
はい、狂気に満ちている。

仲間のレベルアップ時のステータス上昇に、
ランダムなブレ幅がある為、
そこでもゴチャゴチャやってた気がする。
おなじレベルアップをリセットして繰り返したりなど。

ゲーム全般(特にRPGやSRPG)における慢性的な症状

  • ゲーム内の町の中やダンジョンに居るNPCに、
    必ず1回は話しかけ、
    ひどい時期は同じことを喋るまで話しかけた後、
    聞ける会話をすべて聞いてから先に進む。
    ストーリーを先に進める為には、
    上記の儀式が必要だった。
  • 上でも書いたが、レベルアップの能力値上昇に、
    ランダム要素がある場合、
    高い上振れの方を引くまでやり直し続ける病気。
    タクティクスオウガのAGLなどは、
    共感してもらえる方も多いのではないか。
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終わりに

お分かりいただけただろうか。
収集欲に、完璧主義に取り付かれた哀れな中年の末路が。
なお現在はこれらの症状は緩和され、
普通にゲームが楽しめるようになりました。
年をとったからかもしれない。

今までやってきたゲームの中で、
取り逃し要素少なめだったり、
考え方によっては健全な心を保って遊べるものを、
まとめて記事にしていきます。

ゲームおすすめ評価ポイントまとめレビュー
ゲームの進める上で取り逃し、取り返しのつかない要素、ランダム成長要素などが怖いおじさんのゲームレビュー。基本的には面白かったものしか書いていません。

有難うございました。