ここ1か月以上ゲームをあんまりやってなかったんですが、
月に1記事は継続して書きたいので、積んであったゲームを消化しました。
魔界堕ちのラズリエル、デッキ構築ローグライクといった感じのゲームです。
Nintendo SwitchとPCで遊べます。筆者はスイッチ版をプレイ。
魔界堕ちのラズリエルってどんなゲーム?評価と感想
天使と悪魔の属性に分けられたカードを駆使し、
マスで区切られた部屋の中の敵を殲滅したら次の部屋へ、
というのを繰り返して先へ進むローグライク要素のあるゲーム。
ローグライク要素として、
やられたら能力値やデッキが初期化され最初から、
敵の配置がランダム、
手に入るカードがランダム等が該当する。
天使カードは強くないが、
使うと天使としての属性「ピュア値」が増加し、
悪魔カードは強力だが使用すると「カルマ値」が増加してしまい、
いわゆる闇落ちが進行してしまうという効果がある。
天使カードだけ使って先へ進めるほど敵が弱くないので、
ピュア値とカルマ値のバランスをうまく考えながら、
悪魔カードを適度に使いながら戦うのがこのゲームの個性的な部分。
回復アイテムなども敵の肉を食べるのでカルマ値が増加する。
道中で悪魔の女の子と仲良くなり、
彼女にエネルギーを供給することで見返りとして、
天使カードと悪魔カードを合成し堕天使カードが作れるようになる。
これのラインナップの増加が、
やられても残る永続的な強化要素となっている。
堕天使カードは悪魔カードの強さを持ちながら、
使ってもカルマ値が増加しないという利点がある。
記憶をなくしてなぜか魔界に堕ちていた天使のラズリエルが、
帰還の為に天界へ続く塔をのぼるというストーリー。
クリア時のピュア値とカルマ値によって結末が変わるが、
迎えた結末によっては後味が悪すぎるということもなく、
ストーリーは簡単ながら無難にしっかりまとまっていると感じた。
この手のゲームに慣れている人なら初見クリアも出来そうなバランス。
筆者がひととおりゲームを遊び終えて10時間前後、
なので上手い人ならもっと短いといった感じだろう。
ただし敵に隣接されたあと手間取ると途端に状況が悪くなる。
1手のミスが結構命取りになるので、
じっくり考える必要があるゲーム。
闇落ち上等で悪魔カードを使いまくれば難易度は高くないが、
うまくピュア値を上げながら先へ進もうとすると絶妙に難しく、
そのあたりのバランスは上手く調整してあって楽しく遊べた。
ドット絵が可愛いし、戦うラズリエルのリアクションが可愛い。
ボリュームという点では簡単にクリアできた人には物足りないかもしれないが、
そもそも1700円なのでとくに不満も感じなかった。
セールで割引で買えばさらに気軽に楽しく遊べる作品といった感じだろう。
問題点や不満点など
カルマ値の上昇を抑えるために、
複数パネルに効果がある悪魔カードで1度に複数の敵を倒したいゲームなのだが、
敵の移動の仕方が微妙に頭が悪く、
こちらが移動した場合に最短距離で詰めてこずに、
ふらふらすることが多いのが結構ストレスに感じた。
複数の敵が居る場合などに位置調整をしようとしても、
1匹は明後日の方向へ1歩、
1匹はしっかり距離を詰めてきて状況が悪くなっただけ、
みたいなのがきつかった。
1手が重要なのでなおさら。
同じ接近の1歩でも敵が軸合わせを優先して動くかどうかや、
間に障害物がある場合の敵の挙動など、
筆者はよく判断できないままクリアした。
ただしこの敵のふらふら仕様、
意図的かもしれない部分もある。
というのも天使カードの空撃ちでもピュア値が加算されることもあり、
敵がふらふらしている間にこれでピュア値が上げられる。
普段から敵が距離を詰めてくるまでに天使カードを使うのは重要であり、
最終的なカルマ値とのバランスを見ても、
敵の頭があまり良くないのが仕様なのかもしれない。
敵が特に遠くにいる場合などはなかなかこっちに寄ってこなかったりして、
あまりに延々空撃ちできるのもどうなのかとも思ったが。
2つ目に、自分でルートを選んでいる感覚に乏しいのも不満点。
部屋の敵を全滅させた後、
2~3個のパネルから選んで乗って次の部屋に行くことが多いのだが、
乗る前に行先の詳細を知る方法と、
選ばなかった部屋がどんな内容だったのか知る方法もないため、
選ぶ意味があるのか疑問が生じる。
他には道中の中ボスなどが毎回同じなのも少し残念な点。
この手のゲームは飽きにくくさせるために、
複数の中ボスからランダムで1匹が選ばれて出てくる、
という仕様になっていることも多いのだが、
本作は毎回同じボスが出てくる。
イベントなどの種類も多くないので、
ローグライク要素という点は若干薄めだとも思った。
もう少しだけ各要素のボリュームを作り込んでくれたら、
かなりおススメできる作品になり得たと思ったが、
現状だと値段なりの出来といった感じ。
決してつまらなかったわけではないので、
割引セールで安くなっている時など、
気になったら遊んでみてください。