ローグライクストラテジー、
ウォリアーズオブザナイル太陽の勇士2のレビューです。
Nintendo SwitchとPCで遊べます。
筆者はスイッチで遊びました。
要するに3人のキャラクターの駒をマス目の中で動かして敵と戦わせ、
勝利後は毎回ランダムに出てくる1~3個のルートを1つ選び、
再び戦ったり報酬で自己強化したりしながら先へ進むゲーム。
アクション性は無く、ゆっくり考えて遊ぶターン制です。
1500円程度とは全く思えない高品質なゲームで、
個人的には倍以上の値段でも全くおかしくない出来の良さだと感じました。
このジャンルが好きな方になら迷わずオススメ出来ます。
前作からの正統進化ということですが、
2作目である本作から初めて遊んだ筆者も問題なく楽しめています。
Warriors of the Nile 2ってどんなゲーム?評価と感想
エジプトの神々に祝福された勇士たちを操って、
侵略してきたローマ軍に立ち向かえ、という物語。
上にも書いた通り、基本的にはファイアーエムブレムに代表される、
マス目で区切られたマップの中で自軍のコマを動かして敵を倒していくゲーム。
ただしファイアーエムブレムほど1つのマップの規模が大きくなく、
操作するキャラも3キャラと少ない。
だからこじんまりしているかというとそうではなく、
ローグライクと呼ばれる、毎回のランダム要素、
全滅したらアイテムなどを失って最初からという、
本作のもう一つ足されたシステムに見合った、
丁度良いスケールに仕上げてある。
やられた際には次回以降のプレイを有利に進めるために、
拠点を強化することが出来るようになっている。
これにより新しいキャラクターが解禁されたり、
同じキャラでも強い武器や特殊能力が戦闘報酬に出てくるようになったりする。
大まかに分けると前衛要員、弓系の遠距離攻撃要員、魔法使いという感じの3人で出撃する。
それぞれのカテゴリの中に複数のキャラがいて、
どれも使い勝手や基本の能力が違うので、
その時に気が向いた3人を入れ替えて出発できて飽きにくい。
1回の戦闘を勝つたびに、
武器や固有能力が付いたアクセサリ、
またキャラごとの専用の特殊能力が付与される石板などが得られ、
これを組み合わせることで驚くほど強いキャラにもなる。
石板による強化は1回でいずれか1キャラが強化でき、
強化するキャラを偏らせることも戦法の1つ。
もちろんまんべんなく3キャラ強くしてもいい。
難易度は難しすぎず簡単すぎず、丁度良いかなと個人的には思った。
拠点の強化が全て終わる前でも、
1回のゲームクリアは出来るくらいの難易度。
上手く強化がかみ合えばゲーム後半でいわゆる無双状態になったりもする。
それが歯ごたえがなくつまらないとは思わず、
爽快感を感じて楽しい部分の方が勝っていると感じた。
ただし拠点を強化することで更に1つ先のステージの解放や、
クリア後に解禁される敵の強化などの条件追加による高難易度は存在し、
やり込み要素は豊富にあると思う。
拠点やキャラの強化に関しては、
ここまで出来るようになるのか、と期待以上の拡張性があって楽しいし、
長くモチベーションを保てる理由にもなっている。
キャラクターが可愛い、カッコいいのも良い点で、
外国のインディーゲームにありがちなバタ臭さは全然無い。
エジプトが舞台という点も他にはない個性的なポイントで、
それだけ聞くとクセが強そうだが、
アヌビスやらセトやらといったエジプト神話の神々の名前には、
一定のゲーマーには馴染みがあるものだろう。
逆に敵側はローマ神話の神々にちなんだ敵が出てきたりして、
全体的にコミカルでありつつも秀逸なアートワーク。
そして可愛い女の子キャラで無双するのが楽しいブヒィ!!
特定地点に居座る道中のボスも、
1か所につき何種類か用意されていて、
出てくる雑魚敵の種類もこの手のゲームの中では多めだと思う。
総じてどの面を見ても作り手の情熱を感じる良いゲームという印象。
問題点
正直それほど大きな問題点は無いと思う。
特に初めのうちは一回のプレイ時間が長めになりがちなのは人によっては難点かもしれない。
筆者が最初にとりあえずのクリアができた時は1プレイで2時間半かかっており、
その前のボスでやられた回などは3時間を超えていた。
ある程度の流れが分かってこれば平均の1プレイの時間は減ってくるとは思うが、
1回のランは1時間前後でクリアまで行けないと嫌だという人には最初は厳しそうだ。
もちろん途中で中断は可能になっているので、
必要に応じて気軽に中断しながら進めていくバランスとするなら問題点にはならない。
45分未満でクリアすると実績が解除されるレベルなので、
適当にやって簡単に1時間を切るのは難しいかもしれない。
なお拠点やキャラの基本性能の強化が充実してくると、
通常の難易度ならば1時間半~2時間未満でのクリアは割と多くなってきたので、
最終的にはこれは無くなる問題点かもしれない。
後は自キャラや敵キャラの名前が、ほぼ漢字の羅列になっているという点。
漢字には意味があるので一目でニュアンスは伝わるが、
とっつきにくさはあるかもしれない。
それと全体的な翻訳の質は低くはないが、
一部に脱字があったり能力の説明などには分かりにくいものもあった。
強いてあげても出来の悪い部分はほとんど見当たらない。
面白いゲームなので、興味があるなら是非やろう。
良質の作品は話題になって売れてほしい。
攻略記事を書きました
おすすめキャラやアップグレード手順、
ゲームクリアまでの条件などなど簡単なメモ。