8Doorsのレビュー 評価と感想をクリア後に記述

8Doors: Arum's Afterlife Adventure(死亡旅閣)のレビュー 評価、評判や感想をクリア後に記述 ゲーム

8Doors: Arum’s Afterlife Adventureをクリアしたので、
評価と感想を書きました。
Nintendo SwitchとPCで遊ぶことが出来ます。
筆者はスイッチ版でプレイしました。

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冥土を舞台にしたメトロイドヴァニア型2Dアクションゲーム

メトロイドヴァニアというのは、
1枚の大きなマップを少しずつ探索範囲を広げて進めるゲームの事。
道中で手に入るアイテムや新しいアクションで行ける場所が増えていく。

ストーリーは父親と村中の人々を襲った不可解な死の原因を探るべく、
少女アルムがあの世へと手掛かりを求め旅立つというお話。

あの世を題材にしてあることから、
白と黒、そして赤という少ない色で表されたゲーム内のステージ。
カラフルさはないが世界観とマッチしていて意外と印象的。

ゲームの難易度はノーマルとイージーが選べる。
途中での変更は出来ないので注意。
筆者はノーマルでクリアしたが、
高すぎる難易度とは感じなかった。
ボス戦なども敵の動きをよく見て、
予兆などを頭に入れれば対処できるものばかりで、
難しすぎず簡単すぎずといった感じだった。

操作性は良好。
もっさりした挙動はなく、
キビキビ動かせて楽しめた。

やられてもリトライまでの時間も短い。
デスペナもセーブする前に集めたお金くらいで、
ほとんどないと言っていい。

そしてBGMが良いものが多かった。

道中で出会うキャラクターたちも個性的で、
味がある奴らばかり。

マルチエンディングなのだが、
マップ探索をちゃんとやったら自然とそれが、
より良いエンディングへ繋がるように作ってある。
しかも真エンディングは一度違うエンディングを見たデータでも、
やり直して到達可能なので安心してほしい。
そして真エンディングそのものも見てよかったなと思う結末。

この手のゲームとしてはトゲ床に触れたときのダメージなどが、
割と控えめになっていることも良かった。
途中で専用スキルを取れば更に影響は少なくなる。

翻訳に結構違和感があるところだけが少し難点。
日本語の文章として不自然さがあるところがちらほら。
でもゲームの不満点はそのくらいかもしれない。

基本的に良くまとまった秀作メトロイドヴァニアという感じ。
せっかくよく出来たゲームなのに……!なのに……!

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セーブデータが消えていた恐怖のNintendo Switch版

このゲームを語る上でこの話は外せないだろう。
本作のスイッチ版が発売されたのは2022年4月21日。
そしてその年の8月中旬のアップデートまでの間じつに4か月程度もの期間、
ゲームをエンディングまで遊ぶことが実質不可能であったのだ。

というのも、一定の進行度まで進んだ頃に、
途中で敵にやられるとリトライが始まらずフリーズすることがあり、
これを再起動させるとデータが消えていたからである。
更にデータが消えるのはこのパターンだけではない。
ゲーム全体のクリア率が80%を超えるくらいの状態で、
普通にゲーム内でセーブした後タイトル画面に戻ると、
もれなくデータが消えているという不具合も併発していた。

Nintendo Switchにはセーブデータお預かり機能というものがあり、
これを駆使してなおクリアできるか微妙だったろう。
まずデフォルトの状態ではゲームを終了すると勝手にバックアップされるので、
この設定を変えておかないとデータ消失後の状態が上書きされてしまうし、
データが正常にセーブされる程度の進行度の時にバックアップを取り、
そこからリトライにならないようにやられずにノンストップでエンドまでやりきる、
あまりに異常な進め方を強いられる。
この時のスイッチ版をクリアできた方は居たのだろうか。

筆者もデータバックアップを駆使して何とかクリアしようと試みたが、
1回目は何も知らずにデータ消失、
2回目は普通にセーブして終了後にもデータが消えるのを知らずに、
消失後のデータでバックアップを上書きしてしまい、
3回目でどうあがいてもゲーム終盤で正常にセーブが行われないので、
セーブされている地点でバックアップを取った状態で一旦アプデ待ちとなって、
最近やっとクリアまでこぎつけたのである。
つまりゲームそのものは3回最初からやり直している。

タチが悪いのはこのゲーム、6月にも1回アプデがあって、
その時やっと不具合が治ったーと思わせて2周目を始めた方々を、
やっぱり治ってませんでしたーと再びデータ消失の絶望に叩き落しているのである。
根気のある人ほど何回もデータ消失の憂き目にあっているという……
ちょっと検索しただけでも2回3回とやり直した人がすぐ見つかる。

令和の時代、ゲームのセーブデータが消えるなんて体験をまたすることになるなんて。
一瞬目が点になり、嫌な汗と共に段々後頭部がチリチリしてくるあの感覚を、
また味わうことになるなんて。
父親もやっていたSFCのRPGのデータを消してしまい、
彼の帰宅が恐ろしくて仕方がなかったあの頃を思い出させてくれた本作。
目の前でデータを上書きして、
その場で後ろからどつかれたあの時を思い出させてくれた本作。
本当にやってくれたな。

2022年8月下旬、現在はスイッチ版も最後までデータ消失せずに、
クリアすることが出来るようになっている。
(少なくとも筆者は問題なくクリアまで遊べた)

データが消えずに遊べる今となっては、
ゲームそのものは面白いのでおすすめしてよい出来だと思う。

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ゲームの進める上で取り逃し、取り返しのつかない要素、ランダム成長要素などが怖いおじさんのゲームレビュー。基本的には面白かったものしか書いていません。