Salt and Sacrifice(ソルトアンドサクリファイス)をクリアしたので、
評価と感想を書きました。
購入を迷っている方は参考にしてください。
PS4と5、PCで遊ぶことが出来ます。
筆者はPS4でプレイしました。
ソルトアンドサクリファイスってどんなゲーム?
罪を犯した者たちで構成された異端尋問官の一員であるプレイヤーが、
西の辺境で王国を脅かす魔導司たちと戦っていくというストーリー。
人気3Dアクションゲームであるダークソウルシリーズを、
ダークファンタジーな雰囲気をそのままに、
2Dアクションにしたようなゲームと評される前作、
Salt and Sanctuary(ソルトアンドサンクチュアリ)の続編的作品。
前作から物語の繋がりはありません。
前作は成長システムも細かい演出なども、
本当にそのまんま2Dダクソじゃんと言われる感じでしたが、
それをマップ探索型アクションというジャンルに上手く落とし込めており、
評価が高かったので今作に期待した方も多かったと思います。
雰囲気が似ているのは今作も同じです。
敵を倒して得られる経験値を使ってレベルアップすると得られるポイントを、
筋力や技量といった各種ステータス上昇や、
より上位の武器や魔法が使えるようになるスキル取得に使って強くなります。
前作に引き続きの高難易度はそのまま。
難易度の変更も出来ないので用意されたものをそのままクリアするしかないです。
油断すればあっという間にやられます。
操作性自体はよくて、攻撃の動作や回避のアクションなどはスムーズで楽しい。
ただ空中ダッシュが出来るようにならない作りなので、
敵の攻撃はガードするか地面を転がって回避するかの二択。
これと敵から離れるか背後に回るかの位置取りを組み合わせて、
全ての攻撃に対処する必要があります。
求められるタイミングや立ち位置はかなりシビアだとは思います。
どの武器種を使っていこうか悩むのも楽しい。
武器にはそれぞれ魔法が設定されているものが多く、
じゃあ刀を使おう、刀の中でもこの魔法が付いている、
これが気に入ったから次はこれをメインで使っていくか!
魔法を使う為に魔法スキルも取得しないとな……
という試行錯誤が楽しいです。
ロード時間で待たされる感じはしません。
プレイ時間は筆者はクリア時点で45時間くらいでした。
同じ魔導司を探して繰り返し倒し、
より沢山の武器や防具を作成して遊ぶほどに、
クリアまでのプレイ時間は更に長くなると思います。
今作で新たな目玉となっているのは、
やはりダークソウルシリーズではお馴染みの、
エリアボスを倒そうとするプレイヤーとそれを助ける仲間、
そこに侵入して邪魔をする敵という三様の立場で遊べるオンラインマルチプレイ。
後述の前作からのシステムの追加点なども、
マルチプレイの楽しさを意識した作りになっていると思います。
前作からの正統進化とは言い難い
前作はメトロイドヴァニアと呼ばれるジャンルの、
大きな1枚のマップを徐々に探索範囲を広げて遊ぶゲームでしたが、
今作は拠点となる場所から遊べるマップがだんだん増えていく方式に変わりました。
名前を持った魔導司と呼ばれる敵キャラを倒すと彼らの心臓を取得でき、
この取得数によって開く扉を開けて進んでいくことでゲームが進みます。
他にも同じ姿をした名無しの魔導司が、
エリアの色々な場所に出現し、繰り返し倒せるようになっています。
一定ダメージを与えるごとに彼らは場所移動を繰り返し、
それを追って更にダメージを与え続けると特定の場所で最終決戦になります。
魔導司たちを倒すことによって得られる素材を使って武器防具が作成できます。
要するに有名な狩りゲーである、
モンスターハンターの要素が今作から追加されているという事です。
魔導司とは違う特定の決まった場所で待ち構える通常のボスを倒すと、
大体付近に移動アクションが増えるアイテムがあったり、
次のエリアに行く為の鍵となる物がもらえたりします。
この繰り返しでゲームが進んでいく感じです。
前作から純粋に進化した続編を遊びたかった人は、
やや抵抗のある変化だったのかもしれませんが、
これはこれで筆者は楽しんで遊ぶことは出来ました。
不満点や問題点
筆者は基本的に高難易度過ぎることを問題点とはしたくありません。
しかしゲーム後半になるにつれて敵の火力がかなり高くなっていき、
ボス戦などは開始30秒もたずに1コンボでやられることも頻発しました。
ロード時間はほぼ感じないのでリトライはスムーズなのですが、
30秒かけてボス地点に行って戦闘時間はそれ以下で力尽き、
頭を使って対処法が何となく分かるまではそれを繰り返すわけです。
難易度設定の変更が出来ないので、
この時点でアクションが苦手な人には勧めにくいです。
一部のボスはリトライの再開場所を頭を使って設定してやらないと、
再戦までに距離が結構あって辛い場合があるのも不親切。
ですがここまではまだ問題点とは言いません。
ややボスの連続攻撃が苛烈すぎる感じはしますが、
数発殴られて終わりなのは本家ダークソウルや、
モンハンなどでも同じことです。
このゲームは回復アイテムや飛び道具の弾を上限いっぱいまで持つために、
それを作成できる素材を拾う必要があります。
リトライの度に素材を持っていれば自動で補充されるのですが、
素材が無いとボスに再戦しようと思っても回復アイテムが枯渇したまま。
ここが大きくストレスがたまるポイントです。
気が済むまで難敵に挑戦し続けたいのに、
素材が尽きたら一回出直してまとまった数を集めてくる必要があります。
(アップデートで回復アイテムなどの一回の素材採集数が増えて、
更に初期状態の所持可能数までは素材が無くても補充されるようになりました)
オベリスク(回復とアイテム補充兼リトライ地点)間での、
ワープが出来ないのも辛い。
専用のワープポイントなどもありません。
マップ探索開始の地点はいつも同じなので、
準備を整えてボスの再戦地点を最寄りの場所に設定するのも毎回です。
魔導司たちとの追いかけっこが面倒だという意見もネットで見受けます。
これは筆者的には良いと悪いが半々くらいで、
マップの形が変わらない中でなんとかボスとの戦いに変化を持たせたい、
そしてマルチプレイの展開のされ方も多彩にしたいという、
製作者の苦心も感じる気がします。
マルチプレイで遊ぶのは楽しいのですが、
この手のゲームにありがちな、強戦法や強武器が広まってくると、
そればかりが飛び交う状態になってしまうのも辛い点。
アップデートでバランスよく調整できるかが重要です。
多少の矯正は効くものの、
ステータスをまっさらな状態から振り直せないのも、
古風すぎると言わざるを得ないです。
筆者的にはむしろ無制限でやり直せた方が、
色々な武器を作ってみる楽しみが増えたと感じます。
ステータスの割り振りミスったな……という思いを抱えたまま、
同じデータで遊び続けるのだって嫌だと思います。
まとめ
不満点の行数が多くなってしまった通りなのですが、
これを書いている現時点では粗削りかつ不親切な部分が多いと感じます。
筆者はそれでも熱中して遊びましたが、
アクションゲーム好きなの?じゃあやってみてよ!とは、
いまいち気軽に言えないですね。
プレイ動画などを少し見たりしてやりたくなったら買う方がいいと思います。
ですが面白かったか面白くなかったかでいうなら、面白かったのです。
前作をベースにマルチプレイの追加に伴い、
それを繰り返し楽しんでもらう為の魔導司の仕様と、
得られる素材で武器防具を作るモンハンにも似た要素の追加など、
製作者がやりたかったことはよく分かるシステムなのですが、
洗練と親切さがまだ足りないなと感じました。
これを書いている途中で発表されたアップデートは割と良い感じです。
このままアップデートを重ねて遊びやすくなっていけば、
ソロで遊ぶのも楽しい、
マルチプレイで遊べばさらに楽しいスルメゲーになってくれるかもしれません。
攻略記事を書きました
とりあえず説明があまりなく分かりにくかった基本的なことや、
戦い方のコツなどを書きました。