アドベンチャーRPG「メグとばけもの」をクリアしたので、
評価とか感想を書きました。
Nintendo Switch、XBOX、PCで遊べます。
筆者はスイッチ版で遊びました。
メグとばけものってどんなゲーム？
少女が泣き出すと世界が終わる。
だから泣かせないように、
ばけもののロイがおもりをしながら少女のお母さんを探します。
まぁ、あらすじはこれだけ聞いて後は実際に遊んでほしい物語。
ジャンルとしてはアドベンチャーRPGとなっていて、
話の途中で敵との戦闘はあるものの、
いわゆる経験値稼ぎ要員の雑魚敵のようなものはいない。
無敵に近い強さをもつロイが、
敵からの攻撃で少女が怖がって泣かないように、
おもちゃなどを使って気をそらしつつ、
更に物理的にも守りながら戦う。
また1戦の中でのストーリーの進行にも重きが置かれている作りで、
難易度は高くないが攻撃連打で終わるようなものではなく、
程よく頭を使って戦う必要がある。
タイミングを合わせてボタンを押すなどの、
ギミックがある戦闘も出てくるが、
めんどくささは感じない、
いいアクセントになってる範囲に調整されている。
ゲームを進める上で複雑な町やダンジョンの探索はなく、
基本的には一本道で訪れる場所でイベントをこなす感じ。
進行方法に迷ってクリア不能ということはないだろう。
これだけ書いただけだと淡々としすぎているゲームのようにも思える。
例えるなら絵本のようなゲームとでも言えるだろうか。
じゃあ絵本やアニメや映画でいいじゃないかと感じるかもしれないが、
全くそんなことは無い。
詳しくは言えないが、
ゲームとして自分で操作することを、
ストーリーの感動につなげる為に上手く練ってあるからだ。
そしてノベルゲームのように膨大な文章量はないけれど、
しかし洗練されたセリフの一言一言が、
心を打つように考えられていると感じる。
やたらくどい量のセリフでべらべら膨大に喋らせず、
ドット絵の動きなども使って、
なるべく簡潔に凝縮された様はまさに絵本や映画のそれである。
登場人物もそれほど多くは無いが、
それぞれにスポットが当たったエピソードで、
強く印象が残るように描かれていたと思う。
筆者は何回か泣きながらクリアまで遊んだ。
まぁごつい化け物が小さな子を守るという設定からすでに、
年取った筆者にはなんとなく涙腺にくるものがある。
あとBGMが良い。
ピアノなどにガラクタを使って出した音などが混ざっている模様。
筆者がピアノの音が好きだからってだけなのかもしれないが、
序盤からおっ、曲が良いな……となった。
調べたらモンハンの曲とか作った人らしい。
問題点や不満点など
あんまりない。
プレイ時間が5時間前後で終わるんだけど、
まぁ映画館に一回行くのと変わらないような値段と考えると、
高いとは言えない気がする。
それくらい物語の演出に力が入っている。
か弱いものを守って慈しむという行為に、
あまり共感や理解が及ばない方々には、
物語の評価が良くないのかもしれないとか考えたり。
中高生よりも子育てを経験したようなおっさんおばさんのほうが、
楽しめる気がする。
唯一の不満点は、
基本的にはほとんどの伏線がきれいに回収されつつも、
ゲームが終わってもはっきりと分からなかった物語の設定が少ーしあること。
〇〇はどうして□□だったのか……？みたいな。でも多くは無い。
そして多分こんな感じだろう、という想像がつくようにはなっている。
でもまぁ正直、ゲームが終わった後の感動がすごくて、
あれ……よく考えたらあれはなんでああだったのかはっきりわからないな？みたいに、
レビューを書くために他の方のレビューとかを見て気が付いた程度ではある。
なんかスイッチのパッケージ版が出るようで、
それに込みのDLCとかもあるようなので、
多少そのあたりの追加の話で分かることも有るかもしれない。