イラストを描くときのスランプについて考える

イラストの描き方に関する雑記 イラスト

スランプで絵が思うように描けなくなった……と悩む人は多いと思います。

そもそもスランプという言葉の意味を調べてみますと、一時的な心身の不調だったり、それによって本来の実力が発揮できないことであったり、他には、成長の一時的停滞なども含んでいたりと、ざっくり言うと、「なんか調子でねぇ……」みたいな感じの言葉なんだと思います。

絵を描くことに関してのスランプとはなんだろう?みたいなことを考えてみました。個人的な考えであることを断っておきます。

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スランプはなぜ起こるのか?原因や対処法を考えてみる

スランプという言葉を、「自分はもっと上手く絵を描けていた気がしたけど、今はなんだかイマイチ納得のいく絵が描けない……」という意味で使うなら、その理由としては、上手く描けていた時の絵に込められた何かを見落としていたり、忘れてしまっていることがあると思います。あるいは、いい感じに描けていた時に、たまたま用いていた描写や、着色、構図といった要素の中の、こうやって描いていたから納得がいく出来に仕上がっていた、というポイントをしっかり認識できていなかった場合とか。

なんかよくわからんけど最近調子良いな……というときに、調子がいい理由を把握せずに描き続けていたら、上手く描けなくなってきたときに、描けない理由が分からないのは当たり前です。

人の実力には色々な要因から、ある程度の波があって、理由はあまり分からないけど上手くいっていただけの上振れの時期を自分の実力だと思い込みすぎると、上振れが終わったときに、スランプという言葉を口にしたくなるのかもしれません。

他には、記憶や経験から抜け落ちたノウハウとかは特にないんだけど、自分の絵を見る目が上がっている場合も考えられます。絵が上達してきて、至らない部分に気が付けるようになってきたけど、まだそれを解消するほどの技術がない時、思い通りに表現できないことをスランプと呼ぶこともあるでしょう。

この場合は、至らないと思った部分の描き方を調べて練習するしかありません。技術的なことをきちんと調べて練習するのが大事だと思います。描き方を調べずに自己流で悩み続けるのも悪いとは言いませんし、それで悩んでひたすら手を動かすことで覚えられるものもあるでしょうが、色々な方法を調べて基礎的な部分のレベルを向上させることも大事でしょう。面倒だし、出来ないことを出来るようになるまでにはストレスも感じるかもしれません。実際私も、こういう練習をしたら、もっと自分の絵のこの部分が上手くなりそうだけど……という点をたくさん思いつく気がしますが、地道な練習はつまらないことが多く感じるのでなかなか手につきません。

スランプに陥らないようにするために気を付けるべきことはなんだろう?と問われて答えるなら、「イラストを描いた後、良かった点が何故良かったのか考えてメモを取る、イマイチだと思った点が何故イマイチだったのか考えてメモを取る」これだと思います。「なんとなく上手くいった、ダメだった」をなんとなくで終わらせないために、分析して文章に残した方が良いということです。メモしたことなら、忘れても読み返せば思い出すことが出来て、反復になるので記憶にも定着しやすいです。

つまり「技術的な部分でのスランプ」の話をすると、良かった理由を忘れるから、上手くできなかった理由を忘れるから、スランプと呼びたくなる状態に陥るのだと、私は考えます。反省と復習が足りないからだと思うのです。単純な実力がまだまだ足りてないだけだったり、上振れを何割かでも、自分の力として取り込むことが出来ていなかったりすることを、スランプと言っているのだと思うわけです。

論理的な考えで絵を描く人も、感覚的、感性で絵を描く人もいるだろう?と思うかもしれませんが、個人的な考えを言わせてもらうなら、後者は言葉や文章にはっきり変換しないで技術を磨いたり、絵を描いている人だと思うということです。「なんとなくこうしたらいい感じになるという感覚でやっている、センスでやっている」というのは、その「なんとなく」とか「センス」を詳しく言語化しようとすると、とてつもなく長くなったり、語彙が貧しくて適切に表現できなかったりするだけだからやらない、という場合も多いと思うのです。本人の中ではきちんと技術の上達や手ごたえの理由が膨大にしっかりあるはずです。

頭の中で言語化されていないパターンとしては、理由は分からんけどこう描くといい感じになるからやっている、上手い絵描きの真似をしてみたらしっくり来たのでやっているとかもあるとは思うんですけど、その場合は、それが上手くいっている理由を考えることが、真の理解や上達につながる気がします。

上の話とは全く関係ない理由としては、「ホントはもっとできる自分」を心の中に置いておくと、都合のいい精神的な逃げ道になったりするので、スランプや絶不調などの言葉を使っている人もいるかもしれません。

他には、絵を描く気力が湧いてこない、やる気が出ない、描きたいものが思い浮かばないという点でのスランプというのも、あると思います。これに関しては、創作欲を刺激するようなインプットが足りていない場合があります。他人の素敵なイラストを見たり、絵じゃなくても、好きなマンガやアニメ、映画などの創作物に沢山触れると、それを見て感動した、面白かったということを、自分でも表現してみたくなると思うのです。音楽を聴いたりすると、描きたいシーンやキャラが浮かんだりとか。

私の話をするなら、大概は遊んで楽しかったゲームの好きなキャラやシーンなどを描いていますので、描きたくなるようなものが山のようにあります。

スランプだと思ったり、言いたくなったら

スランプだと思ったときは描くのを少し休みましょうという話を聞いたことはありませんか。

これが適した対処法かどうかは、人によると思います。理由は上で説明したことに関係します。

どういうことかと言いますと、思うように描けないという技術的なスランプであるなら、自分なりにどうすれば成長できるか考えて調べて描き続けろ、ということです。描かないと上手くなりません。描かなくても上達する部分があるとしたら、それは物の観察や理屈の部分だけで、そこを勉強したいということであれば、多少手を動かすのを休憩したっていいとは思いますけども、最終的には描かないと上手くならないので描き続けましょう。

やる気が出ない、描きたいと思えない、という感情的なスランプなら、描くのを休んでいいです。だって描きたくないんだから仕方がないです。他にやりたいことがあるならそっちをやればいいし、イラストを見るだけで楽しいならそれでもいいんです。そのうち描きたくなるかもしれないし、ならなかったらそれでもいいと思います。ただし注意点があって、やる気というのは、取り掛からないと、やり始めないと出てこないと言われていたりもするということ。脳みその構造的な話です。

他には、絵を描くのが楽しいというより、描いた絵を褒められるのが楽しい、友達と見せ合うのが楽しいという人だっているでしょう。だったら絵を描くこと自体は時間がかかることなので、省エネでも見栄えがする描き方を模索したりするのも、それはそれで研究しがいがある、やりがいがある気もします。

このような記事を書いておいてなんですが、イラストに関して言うなら、抗いようのない沼のようなスランプなんて、わざわざ言い表すほどのものは存在しないのでは?という気がしています。技術的なことなら、理由が分からない停滞なんて、上達を目指すなら常にその正体を考えて練習して向き合い続ける必要があるし、やる気が出ないのをスランプなんて言ってたら、それは描くことに対する興味が薄れただけじゃね?みたいな。

運動的なことだったら、体の衰えとかも出来に大きく影響しますし、「理屈では分かっているつもりでも様々な理由から体がついてこない」要素も多いと思いますが、絵描きは「コツコツ地道に」がかなり報われる分野だと思うのです。

対戦相手がいる競技的なことなら、自分の強みややり方を論理的に理解していても、そのうち敵が裏をかいてきたり、対処法を考えてきたりするので、それに対応できなかったりすることもあると思いますけど、でも結局それでも「相手が今度はこうしてきた!何が理由で上手くいかなくなった?じゃあどうしたらいい?」を論理的に考える必要がある気がしますね。

まとめとしては、出来る限り頭の中の「なんとなく」を文章にしてみることや、絵を描いているときに感じたこと、良かった点と悪かった点を書き記しておくと、つまづきにくくなるんじゃないか?ということですね。上手く描けていたと思う時の絵を見返して、何故良いと感じていたのか言葉で考えてみるとか。今見るとそうでもないな……と感じるなら自分の審美眼が上がっているかもしれないし。それならやっぱり練習するしかないですね。

メモを取りながら絵を描こうぜという記事もあるので、似たようなことが書いてありますがよかったらそちらも読んでください。

絵のアイデアや構図を考えるために、メモやノートを使おう
イラストのアイデアが浮かばない人に、メモやノートを使うのをオススメする記事。自分の絵の改善点を考えたり、描き忘れがないように気を付ける際にも、メモを使うことが役に立ちます。
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