【レビュー】ソードオブザバークラント コスパ良しのARPG

ソードオブザバークラントのレビュー 評価、評判や感想をクリア後に記述 ゲーム

セールでワンコインで買えたソードオブザバークラントが、
なかなか面白かったよ。
スチームだとThe Vagrantの表記になってるね。
マッスルムチムチねーちゃんが戦う2DのARPGです。
Nintendo Switch、PS、XBOX、PCで遊べます。
筆者はスイッチ版をプレイしました。

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ソードオブザバークラントってどんなゲーム?評価と感想

行方が分からない父親を捜しつつ、
自分の一族に秘められた謎に迫ろうと戦いに明け暮れる、
放浪のむちむち剣士ヴィヴィアンの物語が描かれるARPG。

オーデンスフィア、朧村正などの優良アクションゲームの開発会社である、
「ヴァニラウェア」を本作の開発者がリスペクトしており、
温かみのある手書き風グラフィックなども含め、作風が似ている。
料理のグラフィックに頑張りを感じるのも本家を意識しているのだろう。

メトロイドヴァニア風のマップ探索型2Dアクション。
風、といったのは、
他のメトヴァニにあるアイテムによるアクションの増加と、
それによる行動範囲の広がりといった要素が薄めだから。
比較的早い段階で使用可能になる二段ジャンプと空中回避、
スキルによる上昇攻撃が揃うと移動系アクションは揃う。

探索という点では、
いわゆる必殺技であるスキル習得用アイテムや、
特定の能力をアンロックするために必要なキーアイテムが、
マップを隅々までまわることによって見つけられるため、
歩き回って攻略している感は結構ある。

移動や攻撃の挙動や緩急にクセがあり、
慣れるまでに若干苦労するかもしれない。
攻撃したい位置の微調整に苦労する感じ。
特殊攻撃スキルが揃ってくると爽快感が増してきて、
面白さが上がってくると思う。

難易度はそれほど高くないと感じた。
メニュー画面で時間を止めての、
食料系回復アイテムの連続使用が可能なため、
ちゃんと準備をすればそれほど苦戦せずゲームが進むだろう。
それを縛るとボスの初回挑戦撃破とかは難しいかなというレベル。

ノーマル、ハード、ベテラン、ルナティックの4段階の難易度が設定でき、
筆者はハードを選択して16時間ほどでクリアできた。
アイテムが稼げる寄り道要素のエリア等はあまりやっていないので、
最強装備の収集や能力の育成をやり込むと、
もう少し多いプレイ時間になるだろうか。

探索を隅々までやることによるささやかなエンディングの変化もあるが、
場合によっては2周目以降にお預けになるかもしれない。
特定のボスでの敗北で専用のゲームオーバーシーンがいくつかあるので、
これも込みでマルチエンディングとしているのだろう。

2周目にスキルや装備を引き継いでのニューゲームあり。

1000円以下のゲームとしては完成度は高いと思う。
コスパに優れてサクッと遊べる良アクションゲームという感じ。
粗もないわけじゃないけど値段を考えたら目くじら立てるほどじゃない。

不満点や問題点など

他のレビュアーの方もちらほら書いてるけど、
トラップ系のオブジェクトと、
浮遊系の敵のいやらしさが少しある。
火炎放射の像のダメージが地味に高かったり、
吹き飛ばし等で落とされてまた登っての繰り返しが怠かったり。
移動の挙動のクセの強さと合わさって嫌な感じが強まるのだろう。

ストーリーはゲームの値段を考えたら悪くはないが、
おつかい感がまぁまぁある。
それとは別に、
翻訳の質は悪くないものの、
若干のカタさと、セリフ表示のされ方や区切り方や一度の量、
風情や情緒の乏しさというべきだろうかで、
物語の評価において少し損している感じがする。
ドラクエのセリフの表示のテンポとかポロロロ……の効果音が、
心地よいものになるよう考えられていると再認識した。

嫌な感じの登場人物が多くね?
っていう他のレビューの方の意見にも割と同意。

あとはメトロイドヴァニア系のゲームだと大概、
ゲーム終盤でマップのアイテムが隠されている場所とか、
怪しい場所にマークがつくような能力が取得できることも多いんだけど、
本作はそれが無い。
スキルとか有用アイテムとかを見逃して進むと、
戻ってきて探すまでずっと気づかないままになる。
カギのかかった宝箱の位置とかも、
マップにマーキング機能が無い(多分)ので、
自分で覚えとかないといけない。
これが不満点となる人もいると思う。

細かいとこだと料理のレシピが取得済みなのかどうかが、
ショップで確認できないのがめんどい。
自分に何の料理の効果がかかってるのか確認できない(多分)
のも作りが甘い。

同じアイテムでもショップによって値段が違うものがあるのも、
面白い要素になっているかというと疑問が残る。

なんかまぁまぁ不満点が長くなってしまったけど、
安く提供する前提で作ったと考えたら頑張った出来のゲームだと感じますし、
楽しく遊ばせてもらったと思います。

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