【レビュー】アストリブラ知らない人は、やろうぜ【ARPG】

アストリブラ(Astlibra Revision)のレビュー 評価、評判や感想をクリア後に記述 ゲーム

アストリブラ(Astlibra Revision)をクリアしたのでレビュー。
横スクロールのARPGです。
PCのフリーゲームだったものに要素を追加して、
Steamで発売したのがRevisionで、
その後Nintendo Switch版が発売。
外伝もあるけどスイッチ版は未発売。
筆者はスイッチ版で遊びました。
いきなり直球で言いますがこれは神ゲーです。
ARPG嫌いじゃない人は、やりましょう。

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アストリブラってどんなゲーム?評価や感想など

故郷の村が魔物に襲われて幼馴染と離ればなれになり、
目を覚ますと周囲に全く人の気配がない小屋の中に、
カロンと名乗る喋る鳥と自分だけが居た、
という摩訶不思議な状態から始まる。
ここから幼馴染にもう一度会うために旅立ち、
60時間かかるとも言われる壮大な物語が繰り広げられる。

章で分けられたストーリーで、
次の章に進むごとに新しいエリアでの冒険が繰り広げられる横スクARPG。
章の合間に自宅がある拠点に戻ることが出来て、
過去に行ったエリアを探索しなおしたり闘技場で腕試しすることが可能。

リーチや振る速度などが違う剣や斧、
魔法の杖などから好きな武器を選んで使える。
盾と防具の装備枠もあり、武器も含めたそれら全てに固有の能力が備わっており、
装備中に能力が発揮されるのはもちろんだが、
付けたまま敵を倒して経験を積むと自身の能力として習得できる。
装備を変更すると武器や防具のグラフィックが変わり、
グラは全て個別に用意されている気合の入った仕様。
敵を倒すと落とす素材などで武具が作成できるようになっている。
他にも能力習得はないものの装飾品の装備枠もある。

アクション面では通常攻撃に加えて方向キーとボタンで繰り出す奥義と、
攻撃をすることでST(なんの略なのかよくわからず)というゲージが溜まっていき、
それを消費して繰り出す憑依技という無敵時間がある攻撃が使える。
憑依技では竜や精霊、魔女などといった様々なものに変身、
または召喚が出来て見た目にも楽しい。

成長要素として、マスで構成された迷路を、
敵が落とすフォースという色分けされた物質を使って、
1マスずつ開放していくことで能力強化するグロウというシステムがある。

他にも物語のタイトルにもなっているリブラ(天秤)を使った自己強化方法もある。
ほぼすべてのアイテムに、上昇する能力とカルマ値という値が設定されていて、
これを左右の均衡をうまく保つように天秤皿に乗せることで強くなれる。

製品版として追加されたストーリーの部分からは、
ハクスラトレハン的なシステムが解禁され、
既存の収集した武器防具に、
ランダムな効果のついたボードと呼ばれるアイテムが付けられるようになる。
ボードは雑魚敵が落とすので雑魚敵を倒す意味も増えて、
それまでも長かった冒険の旅の、
ちょっとした味の変更にもなって楽しい。
最初の方に手に入れた、見た目は気に入っているけど弱くなった武具も、
ボードを付けることでお気に入りとして強化して使い込むことが出来る。

そして背景グラフィックがきれい。

BGMはフリーのものとかも使ってるっぽいし、
聴いたことがあるものが混じってたりするかもしれないけど、
チョイスと使い方は良くて違和感はない。

3000円くらいのゲームだけど、
大手メーカーの8000前後するゲームと比べても、
全く遜色ないどころか、
筆者的ゲームオブザイヤーと言ってもいいくらいに、
製作者の情熱を感じる作品。
褒めすぎて逆に不自然になるかもしれないが、
それでもべた褒めしたいゲーム。

収集要素が楽しいゲームです。

上記の武器防具の作成と能力習得や、
フォースを集めてグロウの迷路マスの奥をどんどん開放していく楽しさがあるので、
雑魚敵との戦闘の作業が苦になりにくい設計になっている。
コツコツ強くなるのが好きな人や、
筆者のような武器やアイテムを集めるのが好きな人には特におすすめ。

ストーリーが良いゲームです。

レビュアーの多くが挙げているのがストーリーの良さで、
筆者もこの点について全く異論がない。

ボイスとか付いてないし今の時代のゲームとしては地味なのかもしれないけど、
キャラのセリフの中のちょっとした言葉選びなどに、
ものすごくセンスを感じる。
アニメムービーとかがあるわけじゃなく、
小さなキャラがそのままやりとりをする、
表現としては比較的簡潔なものなのに、
心を打つ、惹きつけられる場面が多い。

ストーリーも大筋はそんなに真新しいものじゃないと思うけど、
見せ方が良くて先が気になってずっと続けて遊んでしまう。
60時間かかっても決してダレず、
終わった時にはむしろ名残惜しささえある名作だったと感じた。

登場人物が誰もかれもがいい味を出しており、
感情移入してしまう魅力にあふれていたと思う。

主人公が女性と見紛うような美形という設定で、
モテるのでちょっと気分が良い。
だけど仲間の男キャラも、相棒のおっさんくさい鳥も、
しっかりカッコいいのでハーレムものっぽい嫌悪感は無かった。

不満点や問題点など

ほとんどない。

強いて挙げるならアイテムの並び順を任意で変えたかったくらい。

他のアクションゲームと比べて難しいということはないと思うが、
被ダメージがデカいバランス調整のゲームなので、
5~6発殴られてすぐやられてゲームオーバー、
みたいなのは場所によっては結構多い。
倒れて再開してを短い間隔で繰り返していると、
しんどくなる時があるかもしれない。
ただし難易度は変更可能になっているし、
コツコツ敵を倒してレベルを上げれば無理なく進めるようになっている。

実績で難易度ハード以上でクリアする、
というのがあるのだが、
序盤を過ぎると、ハード以上から下げることは出来ても、
ハード以上に上げなおすことは出来なくなるので、
この実績を取るためには最初からハード以上でやり直す必要がある。
(スイッチ版は実績システムがないので関係ない)
後はゲームをクリアした後に闘技場やラスボスなどと、
最強の難易度で戦ってみたいなと思っても、
下げることは出来ても上げることが出来ないので、
最初からやり直さないといけないのが少し残念。

他には人によっては一部の章のコミカルなシーンが、
下品すぎると感じてダメな場合がある模様。
筆者はウン〇チン〇ンで笑っちゃう低能だし、
紳士向けなネタもニッコリニマニマ、ばっちこいなので大変楽しめた。
終盤に行くにしたがってシリアスさも増していくので、
途中でやめないで続けてみてほしい。

ARPG好き、90年代のゲームの雰囲気が好き、
長く楽しめるRPGがやりたいなどなど、
多くの方におすすめしたい素晴らしいゲームです。

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